3  お母さんの算数教室 2年生3月の算数その1

 

  • ここでは具体物を等分する活動をとおして,1/2,1/4など簡単な分数について知ることがねらいとされています。従って分子が1の分数しかでてきません。主眼は等分です。

    ただ、折り紙等の具体物を折って等分するだけでなく、紙テープを見ながら8Cmの1/2を求める等の活動もでてきます。つまり分数が、割合をしめす数として扱われているのです。ところが割合としての分数は実際の大きさや量を示しているのではなく、元になる大きさや量に対する数値を示しています。ですから元になるものの大きさや量が分からなければ実際の大きさや量はわかりません。小さなケーキの1/2と大きなケーキの1/4ではどちらがたくさん食べられるのか比べようがないのです。分数は本来このように割合を表すものですが、子どもに導入するには1/2mなどのように単位をつけて絶対的な数値として扱う方がわかりやすく向いています。1/2mは1mを2等分したもの、1/4dlは1dlを4等分したもの・・というように元になるものが1mや1dlといった1であることがはっきりしているからです。もとが8Cmとなるとテープを見ないかぎり割り算や分数のかけ算をならっていない2年生には解くことができません。分数は3年生からでも十分間に合うと思いますが、あえて2年生で扱うのならば、折り紙やテープを折って分ける「等分」の概念だけでとどめておくほうが良いと思います。