9 お母さんの算数教室 2年生 5月の算数 長さ

長さの勉強

たかしさんとひろみさんの持っているケシゴムは大きさが違うので比較できません。そこで共通の基準となる大きさ(長さ)が必要になります。 1Cmや1mは現在多くの国で使われている世界中共通の単位です。 古来、指をひろげたときの親指と中指の先端までの手幅に由来する「尺」、足の大きさに由来する「フィート」など、長さの単位の基準として古くから用いられてきたのは,人体のある部分の長さでした。地球の北極点から赤道までの子午線弧長の1000万分の1として定められたメートル法はフランスで作られ、1867年のパリ万国博覧会等を通して世界に少しずつ広まっていきました。

さて2年生、ここではCmとmmを習います。mは教科書ではもう少し後に出てきます。 長さは、基準の大きさ(1Cm)がいくつ分あるかという形で学びます。その後で物差しを使って実際に身近なものの長さを測っていく作業をしますが、できれば1Cm四方の正方形の紙を20枚ほど真横に並べてテープで貼ってとめた自作のものさしを最初に使うと理解が確かになります。 さて、長さをはかるために、学校では竹のものさしを使います。プラスチックの定規は線を引く道具で本来長さを測る道具ではなくめもりは端からついているとは限りません。長さを測るための道具であるものさしを使えるようにという勉強です。竹は反るけど伸び縮みは少なく大切に使えば100年は使える、と職人の方はおっしゃるそうです。正確に長さを表す昔からの道具です。ただし、2年生の子どもにはめもりが細かくmmとCmを読み分けていくことが結構難しいです。めもりは定規の方がわかりやすいので、定規で読めるようになってからものさしのめもりをよむなども良いかもしれません。ゆっくり時間をかけて扱いになれていきたいところです。 また、Cmとmmの換算も出てきます。1Cm=10mmから、3Cm=30mm、4Cm5mm=45mm、とCmからmmへの換算、10mm=1Cmから、60mm=6Cm, 32mm=3Cm2mmというmmからcmへの換算です。数字上の操作でできますが、ものさしの上でめもりを見ながら確認したいところです。 さらにCm mmの混ざった足し算、引き算が出てきます。これでもかというくらいしつこい?ですが・・ 「たかしさんのふでばこのたては12Cm5mm、横は5Cmです。たてとよこをたすとどれだけになりますか? また、たてはよこよりどれだけ長いですか?」 12Cm5mm+5Cm= 12Cm5mm-5Cm= という計算です。さすがに15Cm8mm+3Cm7mmというようなmmからCmへの繰り上がりや15cm3mm-3Cm8mmというようなCmからmmへの繰り下がりは出てこないようですが、8Cm2mm+4Cmや15Cm8mm-7cmなどCmでの繰り上がり、繰り下がりは出てきて結構やっかいです。