15  お母さんの算数教室 2年生 9~10月の算数 三角形と四角形

三角形と四角形

ここでは、「3本の直線で囲まれた形を三角形という」と三角形や四角形ん定義を学び、次に辺や頂点の数など三角形、四角形の性質を考えます。

また、紙を折って直角を作り、身の回りにたくさんある直角を探します。

直角を知った上で改めて、三角形、四角形を確かめます。

① すべてのかどが直角である四角形を「長方形」といい、

長方形の縦横が同じ長さのものを「正方形」であることを知ります。

② 三角形では直角のある三角形を直角三角形であることを学びます。

14 お母さんの算数教室 2年生 9月の算数 2桁3桁の筆算

2年生の4月~5月に習った2桁の筆算は一の位から十の位への繰り上がり、十の位から一の位への繰り下がりでした。

ここでは、

足し算は

①十の位から百の位への繰り上がり1回、   

 例:83+46

②一の位から十の位へ・十の位から百の位への繰り上がり2回   

 例:76+58   

 例:46+57や93+8など連動して繰り上がりが2回になるもの

引き算も

①百の位から十の位への繰り下がり1回

 例:129-53

②百の位から十の位へ・十の位から一の位への繰り下がり2回

  例:146-89

③また十の位が空位の型・「おじいさんの繰り下がり」等とよばれている型も習います         

 例:102-65

十の位のお母さんはお金がなくなったので、百の位のおじいさんから借りてきて、一の位の子どもに渡します。この作業は1回タイルで確かめた方が確実です。 「おじいさんの繰り下がり」は十の位がいつも「9-○」という引き算なので慣れると繰り下がり1回と同じで簡単です。

 

この足し算引き算は筆算の手順の習熟が中心となります。繰り上がりや繰り下がりが2回になることがあるので、1桁どうしの繰り上がり足し算や2桁-1桁の繰り下がり引き算が苦手な子どもはここで少し面倒になってしまいます。励ましてあげながら、この計算練習で繰り上がり繰り下がりを手際よくできるようにさせてあげたいものです

13 お母さんの算数教室 2年生 9月の算数 計算の工夫

計算の仕方を工夫

ここでは結合法則を使います。結合法則は項が3つ以上あるとき、どちらを先に計算しても答えはかわらないという法則です。(どちらを結合しても答えはかわらない)、 例、(5+2)+3=5+(2+3)、 (5×2)×3=5×(2×3)

結合法則は足し算とかけ算の場合に出てきます。引き算や割り算では結合法則は成立しません。ここでは足し算の結合法則をつかって計算の工夫をします。 また( )の中を1つの数とみて,式の意味を考え表現したり,場面を式に表したりするなど( )の用い方も学びます。

また簡単な暗算の仕方を理解するとして、たす数やたされる数、引く数や引かれる数を分解して計算することも出てきます。

足し算では 38+6を例とするなら

たされる数を分解して 38=30+8なので 30+(8+6)=30+14 

たす数を分解して 6=2+4なので (38+2)+4=40+4 と工夫して暗算で計算できることをめざします。

引き算でも  43-8=を例とすれば

引かれる数を分解して 43=30+13なので 30+(13-8)=30+5

引く数を分解して 8=3+5なので 43-3-5=40-5 と工夫して暗算をめざします。数を分解しながらより計算しやすい方法を見つける練習です。

12 お母さんの算数教室 2年生 7月の算数 時こくと時間

2年生 時刻と時間

1年では何時と何時半という時こくを読みました。ここでは何時何分という時こくを読みます。また、何時何分から何時何分までという時間の概念を理解します。1時間・10分・或いは5分単位で読み取ります。 この時間を理解するのにはアナログの時計の文字盤が便利です。時間は60進法ですから、デジタルの世界では理解が困難です。

5時10分から5時40分までの時間は何分間ですか?と時間を尋ねたり、6時40分から30分前の時刻は何時ですか?と逆に時刻を尋ねたりします。

また、1時間=60分を習って 1時間20分=80分 90分=1時間30分と時間と分を分に置き換えたり、分を時間と分に置き換えたりします。

午前と午後をつかった時刻の表し方が出てくるのもこの単元です。

元々「日・時・分」は3年生で学習していた内容です。従って2年生には難しい内容です。また、5分ずつ文字盤を読むことなども、この後のかけ算で出てくる五の段の九九を習ってからのほうがわかりやすいので、同じ2年生でも学習する時期はもう少し後の方が良さそうです。家の中にアナログの時計がおいてあり、日常的にその時計を見て時刻を意識していると理解が早いと思います。

11 お母さんの算数教室 2年生 6月の算数 水のかさ

 

水筒に入っている水の量をはかります。長さと同じで直接比較できない時には、基準になる単位が必要になります。2年生のかさの勉強では1dLを使います。 単位量として1デシリットルが使われます。このdLの リットルの表記は以前は筆記体の ℓが使われていましたが、今は大文字のLです。慣れないとLは違和感がある方も多いと思います。

また、大きなかさをあらわす単位としてLを習います。10デシリットルで1リットルです。dLと組み合わせて6L6dL等をはかったり読んだり表記したりします。

次に 1dLより小さな単位mlを習います。しかし1mLは1Lの1/1000です。  1000mL=1L ここで戸惑いがでます。最初に習ったのが1dLで、その10個分が1Lと習っているので 次は同じく1dLとの比較で1dLの1/10となるものが良いのです。そうなれば10倍ずつの単位で分かりやすい。 しかし、出てくるのは1Lの1/1000のmL。1dLとの関係ではなく1Lとの比較で考えることになります。ここで気をつけないと、子どもの頭の中は、dLとLの関係、mLとLの関係と2つの範疇に分化されしまいます。1dL=100mLというdLとmLの関係がおろそかになりやすいのです。 1L=10dL=1000mLが理解できることが要です。

さて、このかさで習う単位は長さの単位と似ていながら異なります。この違いが意外とわかりにくいのです。

長さでは 1m=①   =100cm=1000mm

かさでは 1L=10dL=②    =1000mL

長さでは1mの1/10がなく、かさでは1Lの1/100が出てきません。

d(デシ) は1/10  の意味

c(センチ)は1/100 の意味

m(ミリ) は1/1000の意味です

ですから、①は10dm、②は100cLです。 本来dmやcLがありますが 日本であまり使われていないので教科書にはでてきません。

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また、かさの加減計算が出てきます。長さと同じように、単位を越えるようなくりあがりや繰り下がりはでてきません。同じ単位どうしを間違えないように計算します。

3L+2L5dL=

5L2dL+3dL=

5L8dL-4L=

4L6dL-6dL=

10 お母さんの算数教室 2年生 5月の算数 100より大きい数

100より大きい数 1000までの数の意味や表し方を学習します。実際の具体物を10のかたまり、100のかたまりにしながら数えていきます。百の位、十の位、一の位にそれぞれ100がいくつ、10がいくつ、1がいくつあるのかを理解して3桁の数を書き表します。また理解を深めるためにと以下のような内容が出てきます。

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しかし、時には紙のたば、時にはお金、時にはたけひごのたば、とその都度数えやすいものにと具体物を変えていかなくても、タイルならどのような場合にも容易に理解できます。

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四角に当てはまる数を入れていく問題です。

1つのめもりがいくつかを考えます。1めもりが1ずつとは限りません。10ずつは何とかなっても、5ずつのめもりを読むのはけっこう難しいです。

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100を10こ集めた数が1000

これもタイルを使うことで量感も仕組みも容易に理解できます。

100のタイルをい縦に十枚つなげます。それを丸めて一巻きにします。1000のタイルは巻物です。

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1000より2小さい数はいくつですか?と聞かれたら・・

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この単元は勉強する内容が多いです・・・・・

9 お母さんの算数教室 2年生 5月の算数 長さ

長さの勉強

たかしさんとひろみさんの持っているケシゴムは大きさが違うので比較できません。そこで共通の基準となる大きさ(長さ)が必要になります。 1Cmや1mは現在多くの国で使われている世界中共通の単位です。 古来、指をひろげたときの親指と中指の先端までの手幅に由来する「尺」、足の大きさに由来する「フィート」など、長さの単位の基準として古くから用いられてきたのは,人体のある部分の長さでした。地球の北極点から赤道までの子午線弧長の1000万分の1として定められたメートル法はフランスで作られ、1867年のパリ万国博覧会等を通して世界に少しずつ広まっていきました。

さて2年生、ここではCmとmmを習います。mは教科書ではもう少し後に出てきます。 長さは、基準の大きさ(1Cm)がいくつ分あるかという形で学びます。その後で物差しを使って実際に身近なものの長さを測っていく作業をしますが、できれば1Cm四方の正方形の紙を20枚ほど真横に並べてテープで貼ってとめた自作のものさしを最初に使うと理解が確かになります。 さて、長さをはかるために、学校では竹のものさしを使います。プラスチックの定規は線を引く道具で本来長さを測る道具ではなくめもりは端からついているとは限りません。長さを測るための道具であるものさしを使えるようにという勉強です。竹は反るけど伸び縮みは少なく大切に使えば100年は使える、と職人の方はおっしゃるそうです。正確に長さを表す昔からの道具です。ただし、2年生の子どもにはめもりが細かくmmとCmを読み分けていくことが結構難しいです。めもりは定規の方がわかりやすいので、定規で読めるようになってからものさしのめもりをよむなども良いかもしれません。ゆっくり時間をかけて扱いになれていきたいところです。 また、Cmとmmの換算も出てきます。1Cm=10mmから、3Cm=30mm、4Cm5mm=45mm、とCmからmmへの換算、10mm=1Cmから、60mm=6Cm, 32mm=3Cm2mmというmmからcmへの換算です。数字上の操作でできますが、ものさしの上でめもりを見ながら確認したいところです。 さらにCm mmの混ざった足し算、引き算が出てきます。これでもかというくらいしつこい?ですが・・ 「たかしさんのふでばこのたては12Cm5mm、横は5Cmです。たてとよこをたすとどれだけになりますか? また、たてはよこよりどれだけ長いですか?」 12Cm5mm+5Cm= 12Cm5mm-5Cm= という計算です。さすがに15Cm8mm+3Cm7mmというようなmmからCmへの繰り上がりや15cm3mm-3Cm8mmというようなCmからmmへの繰り下がりは出てこないようですが、8Cm2mm+4Cmや15Cm8mm-7cmなどCmでの繰り上がり、繰り下がりは出てきて結構やっかいです。